奄美人の目からみた格差社会

平成14年時点で、奄振法が50年になることを踏まえ、
福永さんはこの法の目的である格差是正の進展を辿っている。

数値は、1人当たりの所得に関するものだ。

             【対県】  【対国】 
 1963年(昭和38年) 8割弱  5割弱
 1978年(昭和53年) 9割   7割
 1998年(平成10年) 9割   7割

この経緯が教えるのは、奄振法は28年をかけて、
1人当たり所得において、県の9割、国の7割まで、
格差を是正させてきた。

しかし、その後、この格差は縮まることなく、
その後20年経った時点でも、
県の9割、国の7割の格差は変わってない。

しかも、

 島別の格差は、残念ながら縮まるどころか広がる姿になっています。

 ○ ○ ○

所得水準が低いのに、消費者物価指数は高く、航空運賃も高い。
しかも、と福永さんは付け加える。

奄美-沖縄は250km離れていて、東京など本土からより遠いのに、
片道5000円も東京-那覇が安い。

これは、平成8年の「沖縄における米軍等の施設の特別措置云々」
という閣議決定に依るところが大きい。

ちなみに現在、5000円の差がどうなっているだろう。

 東京-那覇 37500円(JAL)
 東京-奄美 42500円(JAL)

ということで、変わっていない。

奄美は、格差ある状況にあり、
しかも格差縮小の条件を持っていない。
ということのようだ。

 ○ ○ ○

さて、一度、格差是正の話を、福永さんの文脈から離してみる。

それというとも、いままで「格差」は、
奄美や沖縄やその他特定の地域の台詞だったのに、
気がつけば、日本全体を説明する言葉になっている。

いわく。格差社会、と。

奄美人の目は、格差社会の議論に対して思わないだろうか。

なにをいまさら。
奄美は、もとより格差をこそ生きてきたし、
これからも格差を生きるだろう。
何を騒ぐことがあるだろう。

でも、ぼくは格差、結構じゃないかと言いたいわけではない。

経済的条件をよりよくすること。
それが課題であることに変わりはないし、
ぼくも与論島・琉球弧が豊かになること

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16.奄美考
2007/06/09



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