近所にはものすごいブスと結婚したがっている金持ちの集まるバス停がある。テレビを、あまり見てこなかったせいだろうか、女性には美人とブスがいるのだという実感を、今も僕は持つことができない。
ブスを見ても、彼女がブスであることに先ず気がつかない。僕よりずっと年下のはずなのに、この人はどうしてこんなに老けて見えるのか、元気がないのか。服や髪型がまったく似合わないのは何かの病気だろうか。
思いを巡らせてのちに、「あぁ‥‥」と気づく。
こいつは何という失礼で、鈍くて無神経で最低の男だろう、と僕の「気づき」の瞬間は、相手にもたぶん伝わっている。
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これはブスばかりではなく、ハゲやデブにも同じように当てはまる。近親者にハゲがいなかったせいだろうか、男性は年をとるとハゲることがあるのだという認識を、僕は持つことができない。
いくら食べても太らない体質のせいか、人は食べてばかりいると太るものだと、思うことがどうしてもできない。
デブを見ても、その人がデブとさえ気がつかないことが多い。近所にはものすごいブスと結婚したがっているデブの集まるバス停がある。という話にのせられて、近所に集まってくる女性は本当にブスなのだろうか。そんな夢がきっかけで、会社のハゲと激論をかわす。
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