「ベストの答などない」という答がベストの答になる人・ならない人「週刊こどもニュース」という番組がNHKにある。国内外のさまざまなニュース、トピックスを、小学生のこどもでもわかるように簡単な言葉で解説してくれる。もちろん僕のような頭の悪い大人が見てもいい。地方によって放送される時間帯が異なるのかも知れないが、僕の住んでいる地域では、土曜日の夕方6時15分から放送している。「録画して必ず」というほどのものでもないのだけど、その時間に家にいるときは僕は見るようにしている。とてもためになる。そろそろ週刊こどもニュースの時間だな、と身体は無意識に覚えていて、普段は抜いたままのTVのコンセントを入れるのだ。先週のメインテーマは尊厳死について、だった。まず尊厳死とは何か、説明がある。ふむふむ。尊厳死と安楽死の違いも知らずにいた僕は、そこでググググっと引きこまれる。
僕にも、このぐらいのこどもがいてもおかしくないな、といつも思ってしまう、番組には、こども代表として男女3人の小学生がいる。劇団ひまわり、とかそんな感じの、子役のタレントだろう。長男、長女、次男という設定になっていて、お父さんとお母さん役のキャスターがいる。尊厳死については、わかったかな? うん、どう思う? 事故や病気で自分がそういう状態になってしまったら、君たちは尊厳死を選ぶかな? お父さんがこどもたちに訊く。3人は、もう死んでいるのも同じ状態になって、機械の力でむりやり生きつづけるなんて嫌だ、そんなふうに答えた。
僕もまったくの同感、であった。死んでるみたいに生きたくなんかない。当たり前のことであった。何年か前のアンケートでも、7割の人が尊厳死を肯定していることが示される。尊厳ある死をむかえたい、と健康な今から家族を説得しつづけている男性の話が紹介される。無意味な延命治療などしてほしくない、そう言っているのに、こどもはまだ小さくて、わかってくれないんですよ、ははは、親はいつか死ぬんです、下の子は甘えん坊でしてね、その現実を受け止められないのでしょう、とそんなニュアンスだった。
基本的に番組はこのこどもたちの視点で見る。だからだろうか、男性の「大人になればわかることだ」と言わんばかりの態度には、不快なものを感じた。彼の言っていることは正しいだけに、なおさらである。なおさらの反発なのである。ところ、次に尊厳死に反対する人が出てきた。車椅子に乗った若い男性だ。筋萎縮症、という難病におかされている。全身の筋肉が衰えてしまい、今では自力で呼吸することもできない。喉にチューブを入れ、機械に呼吸を助けてもらって生きている。
彼は言う。人が、僕のような状態になって、絶対に治る見込みもない、ということになって、そういう人は尊厳死を選ぶのが当たり前、って合意ができて
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