会話病院にて
おじぞう様「おっかちゃんは死んだんかの?」
(-----おばあちゃんのお母さんは昭和20年に亡くなっている)
私「うん、そうだよ」
おじぞうさま「この前やがのう」
私「ううん、ずっと前だよ」
おじぞうさま「ほんなわけない、この前やがの」
私「まあ、それでもいいけど・・」
私「おばあちゃんのお母さんはおゆきさんだよね、お父さんはなんて名前だっけ?」
おじぞうさま「じんさく」
私「そう、そう、じんさくさんだ。忘れないように覚えておくね」
(-----じんさくさんは戦前に亡くなっている)
私「おばあちゃんの、お母さんと、お父さんはいくつ年が違ったの?」
おじぞうさま「ひとつ。19と20だった」
(-----よく覚えている)
私「へえ!若いわねえ。でも、おばあちゃんは六女で40歳の時の子供だよね」
おじぞうさま「弟は45の時の子供だった」
(-----よく覚えている)
私「昔の人は偉いわねえ」
おじぞうさま「福井のお母さんは元気」
(-----実家の母のことを、いつも必ず聞いてくれる)
私「なんとか、元気にしてるわ。でも足が痛いんだって」
おじぞうさま「あんたのだんなさんはだれやったけ」
私「ハクション大魔王だよ」
(-----むむ、これは忘れてる。私のだんなさんはおじぞうさまの息子である)
おじぞうさま「あんたらは夫婦なんか?いつから?」
私「う~ん。そうだよ。ずいぶん前からなんだけど」
(-----心の奥底、ふか~いところで、私を嫁と認めたくないのかも)
私「ハクション大魔王はもう61だよ。」
おじぞうさま「ほんなになったんか」
私「人生は早いもんですわ」
私「もうそろそろ、仕事にもどるわ」
おじぞうさま「気をつけて行きなはいの、無理せんようにの」
私「うん、ありがとう、じゃあまたね」
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