爪がはがれた昨年の夏、履きなれない靴で歩き回ったら足の指の爪の下から出血して両親指の爪が真っ黒になってしまった。爪下血腫というやつだ。後でわかったことだけれど、こうなったら爪に穴をあけて血を出さなければいけなかったらしい。そのままにしておいたら爪がはがれてきてしまった。僕はそのはがれかけた爪をそれはそれは大事に扱っていたのだけれど、それを見た妻は、「早くはがした方がいいよ。勇気がないなら私がやってあげる」と言って困ったことに僕を追い掛け回すのだ。
半年が過ぎた今日、遂にその爪の一つが完全にはがれ落ちる日がやってきた。新しい爪は半分以上生えてきているけれど、まだ完全ではない。
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