怪獣の映画、映画の怪獣ホントここ数年の韓国映画の充実振りはすさまじいの一言。2006年も「力道山」や「クライングフィスト」「送還日記」なんて力作を連発してるが、最近見た「マルチュク青春通り」も面白かったなあ。「エデンの東」とジャニーズのアイドル映画とブルース・リー映画と「高校生大パニック」が奇跡の合体を遂げた衝撃の一本でした。劇場で見ていなかった己の不明を恥じて自害しそうになりました。ま勿論「猟奇的な頭の中の消しゴムがバンジージャンプスするのは好きですか」みたいな映画は「俺にとっての韓国映画」からは除外ですが。そんな韓国映画の中でも特に、強烈な作家性を持つアクの強い監督たちの仕事は目が離せないこと夥しい。私的21世紀ベストワン映画「親切なクムジャさん」や「オールドボーイ」のパク・チャヌク、「友へ チング」「チャンピオン」そして「タイフーン」(は最悪でしたな)のクァク・キョンテク、熱狂的信者を持つガテン系芸術監督キム・ギドク。そんな監督連の中でもストレンジなアイデアをリアルですっとぼけた筆致で描くポン・ジュノはあらゆる映画好きが太鼓判を押す破格の才能。デビュー作の「ほえる犬は噛まない」見た時の衝撃は忘れられない。出世を思いつめる余り、近所の飼い犬を次々殺していく大学教員というどう考えても感情移入できない主人公に等身大の苦悩を詰め込み、生活感バリバリの風景の中でロケされていながら、何故かポップで笑えるという快作であった。世評が高かった「殺人の追憶」も、実際の未解決事件捜査を題材にしながらも、功名心の為に人権無視のデタラメ捜査をする暴力刑事が主人公という凄い設定。知恵遅れの容疑者を逆さ吊りにして自白を強要したりする人権への配慮ゼロの名シーンを随所に挟みながら、とぼけたギャグ満載でストーリーを転がして行き、緊張感あふれるシリアスなラストシーンへと牽引していく手際は世界最高レベルの巧みさ。あらゆる映画好きが舌を巻く才気の輝きが満載の傑作であった。まあ自分は「ほえる犬は噛まない」のほうが好きなんだけどね。そんな韓国映画界随一の才人ポンさんの新作が怪獣映画と聞いたときは思わずのけぞったもんである。まあ同じくアジアの才人であるアン・リーだって武侠映画→アメコミ映画→アート系ホモ映画と無節操なまでに自由なフィルモグラフィーを重ねているが。ポンさんが新作に選んだ怪獣映画は、歴史的マスターピースである「キングコング」以来映画史から絶えたことのない、いわば最古のジャンル映画。最近じゃP・J版「キングコング」やちょっと古いが金子修介監督の平成ガメラシリーズがジャンル愛あふれる王道的怪獣映画だったし、もすこし遡れば「ジュラシック・パーク」もスピルバーグ流の怪獣映画。ラストでTレックスの絶叫に合わせて垂れ幕が落ちてくるシーンなんて、完全に怪獣愛がワルノリしてる。これら近作は、いわゆる「怪獣映画というジ
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