大岡越前守ただスケベ奉行のくせに色好みとは。
一方、これとは逆に、タイトルが異なっているので買ってみたら、実は同じものだったというものもある。
これがまた、事情が垣間見えて面白い。
先に買ったのは、「満洲国風物写真帖」だった。
小型の写真帖で、満洲国各地の風物の写真が掲載されている。
ただ、奥付がなく、発行年も発行者もわからない。
とはいえ、古書には少なからずあることなので、この時は気にもかけなかったのだった。
数年経って、今度は「満洲風物写真帖 附満洲大博覧会写真」というのを購入した。
品物が古書店から送られてきて、手に取った時に、どうもこの装丁には見覚えがあると思い、本棚を探って見つけ出したのが、先の「満洲国風物写真帖」だった。
案の定、装丁は同じ。
しかし、「満洲風物写真帖 附満洲大博覧会写真」はタイトルが表紙に直に印刷されているのに対して、「満洲国風物写真帖」の方はタイトルを印刷した題箋が貼り付けてある。
構成も、掲載されている写真も、途中までは全く同じなのだが、「満洲風物写真帖 附満洲大博覧会写真」の方は、タイトルの通り、『大連市催 満洲大博覧会 記念写真』という第二部が存在している。
逆に言うと、「満洲国風物写真帖」は、この第二部がゴソッと削除されているのである。
これで、奥付がない理由も
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