ローカルエリアでの形態ローカルエリアにおいてコンピュータによるどのようなアンサンブルが可能であるかに関する実験は、前述の通り、 The League of Automatic Music Composers 及び The HUB などによって行なわれてきた。彼らによる様々な作品において多く見られる傾向として、個々のコンピュータにできる限り対等な役割を与えようとしているように思われる。それによって、コンピュータ間にインタラクティブな関係を築くことが可能となり、それこそが彼らの主な関心の対象であった。
しかし、複数のコンピュータの間に何らかの関係を持たせようとする場合に、まず考えられるのは、相互的で対等であるということよりも、一方のコンピュータで他方のコンピュータを一定の範囲で制御するということである。そのための代表的なプロトコルがMIDIであった。その意味において、The HUBによるMIDIの応用はかなり例外的であり、当然ながら、実験的なものであった。
恐らくMIDIが登場した際に最も画期的であったのは、複数の電子楽器による演奏において、1つのアンサンブルとしてリズムを同期させることが可能になったことであろう。これをSuperColliderでコンピュータ間のアンサンブルとして、どのように実現させることができるだろうか。
道具となるオブジェクトはSendTrigとOSCresponderである。まずはヘルプファイルを読むことにする。 SendTrigには以下のように書かれている。
「トリガ(0からゼロではない値への移行)を受け、クライアントに向けてサーバからトリガメッセージを送り返す。」
ここで「サーバ server」と「クライアント client」という関係が現れてくる。
「Serverオブジェクトは、サーバappをクライアント側で表現したものであり、SuperColliderランゲージ・アプリケーションからそのサーバappを制御するために用いられるものである。」
「. . . 、SC3はその操作をランゲージ・アプリケーション(SCを起動するためにダブルクリックする SuperCollider app)とシンセシス=サーバ・アプリケーション(scsynthというUNIXのコマンドラインによるア プリケーションで、[ランゲージ・アプリケーションの]起動時にデフォルトで作られるようになっている『ローカル』サーバのウィンドウ上にあるブート・ボタンを押した時、あるいはコードからServerをブートした時に起動する)との間で分割している。この2つのアプリケーションは、CNMATによって開発されたOpenSound Controlのサブセッ トを用い、UDPないしはTCPを 通して互い
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