■■■「名前」

 PCを起動する。
 ハードディスクがカリカリと乾いた音を立てる。耳がくすぐったい。
「おはよう、PC」
 僕はPCに話しかけた。
 パタパタと日記を書き終え、僕はふわあと欠伸をする。
 そして部屋の隅に立てかけてあったギターを手に取った。
「やあ、ギター」
 ギターをピンピンと爪弾く。
 しばらくしたら喉が渇いたので、台所に行き、冷蔵庫のドアを開けた。
「ちょっと失礼、冷蔵庫」
 僕はキンキンに冷やしておいた缶ビールを開けた。
「ぷはー、相変わらず旨いねー、ビール」
 エビせんをつまみながら、グイグイと飲む。
 だんだん酔いが回ってきた僕はテレビの前に寝そべり、リモコンのスイッチを入れた。
「久しぶりだね、テレビ」
 くだらない番組を見ながらゲラゲラ笑う僕。
 でも、やがて眠くなってきたので、うたた寝をしてしまった。
 グウグウ。
 僕は身体をユサユサされて目を覚ました。
 寝ぼけ眼で辺りを見る。
 すると、真上に僕の相棒が立っていた。
 相棒が言う。
「ちゃんと布団で寝ろ、うたた寝なんかしてると風邪を引くぞ、人間」
 僕はうんざりする。
 相棒を怒らせるのは良くない。
 僕は重い身体を起こして、ノロノロと寝室へ向かった。

Feb 1, 2004




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