建築学会大会感想・3日目

 最終日は住宅問題の「郊外住宅地」セッションから。このテーマは住宅問題のみならず、建築計画や都市計画の分野でも、近年盛んに行われているものであるが、住宅地の空き地や空き家の実態を報告するという、似たような研究が多いという印象が少々ある。扱われる事例が増えて知見が深まるのはよいことではあるが、研究全体として「前」に進んでいるのかどうかがよく分からない。実態や問題は十分に分かるが、調べて何になるの?と聞きたくなるようなものも散見されるし、ではどうするんだ?というところが見えないのである。
 このテーマに限らず、「今後このテーマの研究で何をすべきか?/どう進めていくべきか?」みたいな部分を、質疑の時間で議論出来ればよいと思うのだが、どのセッションも普通の質疑応答に終始しており、単純な疑問点の確認や論文の主旨をあまり汲まない一方的なコメントが多いのは、非常に残念である。
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 その後、都市計画のPD「地域の生活環境保全・改善・創造のための計画システムと支援方策」へ。テーマ設定的に興味を持ったので足を運んだのだが、今ひとつ何が議論したいのかが資料集からも発表からもよく分からない(ちなみに資料集の半分以上は過去の大会発表論文の寄せ集め、それはちょっとないのでは)。これまでの「まちづくり」研究と同様の論点が語られるだけで、何が新しい今日的な論点なのかがみえてこない。あえて言わせてもらうなら、そういう話はもう十分に聞いている、という感じである。といった疑問を質問したら、ポイントは「生活環境と都市計画システムの連携」とのことだったが、であればそこに論点を絞り込むべきではないかと。
 ちなみにこのPDでも、2日目の協議会同様に、最後は「今日の議論をきっかけに…」との言葉があったが、すでに数年間活動を行っている委員会がこういうことを言うのはどうかとも思う。会場からの意見や議論も踏まえて今後の活動を進める…というニュアンスも感じられたが、それではこの協議会の主催者はまるで「受け手」に思えてくる。会を主催する側なのであるから、「送り手」として何らかのものを提示することが必要なのではと。具体的な研究成果が出せるとはさすがに思わないが、先に書いたような「今後このテーマの研究で何をすべきか?/どう進めていくべきか?」という方向性を提示することこそが、協議会やPDの役割だと思うのだが。
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 午後は急遽入った「中越沖地震」の協議会へ。今回の震災では、柏崎市中心部の商店街が面的に被害を受けており、ここを復興・再開発する話があるので、地元の大学及び学会としてもまちづくりを支援しようとのことである。中越地震では中山間地域の問題が表面化したが、今回は地方都市の中心市街地の問題が表れたという。地震からの復興と、中心市街地

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研究全般
Aug 31, 2007




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