井上麻子・藤井快哉デュオ
井上麻子(Sax)・藤井快哉(Pf)デュオリサイタル~サントリー音楽財団・第7回佐治敬三賞受賞記念(サントリーホール・ブルーローズ)
G.F.ヘンデル/ソナタ ホ短調「ハレ・ソナタ第2番」
クララ・シューマン/3つのロマンス
棚田文紀/ミステリアス・モーニングIII(サクソフォン独奏)
八村義夫/彼岸花の幻想(ピアノ独奏)
B.マントヴァーニ/霧雨の白熱
神本真理/キュービックグラデーション
A.デザンクロ/プレリュード、カデンツァとフィナーレ
ワタシとしたことが珍しくも、開演20分も前に会場に居ました(笑)
天変地異の前触れか。
神戸の井上麻子さんの、何度めかの東京での演奏を聴きに駆けつける。
とってもわかりやすい演奏だった。
いや、「わかりやすい」という言葉は、正確ではない。
ヘンデルでも棚田でも、聴いた端から、鮮やかに、誤解のしようもなく見えているという、そんな爽快さと明晰を備えた音楽だった。
この爽快さは、整体に行って身体をボキボキに揉みしごかれて、骨格の歪みをぜんぶ矯正し終えた後のようなスッキリ感に似ている。
この感覚はピアノの藤井さんの演奏も同様なんだけど、現れ方はおふたりで微妙に違うようで、演奏曲目の解説(これは佐治敬三賞の受賞理由にも挙がっていたのだが、プログラムに解説文というのがなく、すべて演奏者自身によるアナウンスで進行する興味深い流儀。最近このやり方は多いですね)での藤井さんの、八村作品の背景やご自分の経験についての思い入れたっぷりの喋りに対し、井上さんのほうはもっと直截で感覚的な掴まえ方がその言葉から感じ取れる。
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