野菜食えと言い給う人春彼岸今は5時30分。外はまだ薄暗く気温は低い。ほとんど一緒に起きた女房が、急須の葉を替え小さな湯呑に少量のお茶を注いで家中の神仏に捧げる儀式が終わってから、100mlほどの私が飲むお茶をいれてきた。「カフェインが少ないので子ども向き」と書かれているほうじ茶は、これでなかなかうまい。250ml入るカップに100mlだから、カップの縁に口をあてて傾けてから、中のお茶が唇に触れるまでには少し時間がある。その時間を香ばしい匂いが埋める。お茶は熱いを以って貴しとするわけではなく、少量ずつ口に含めば最初の熱さがだんだん和らいで、ちょうどよく冷めすばらしくおいしい時がやってくる。その一口か二口が過ぎれば、あとはもう残務整理のようなものだから捨ててもかまわない(私の場合は捨てるのが望ましい)。
少し寒いので、ゆうべ寝る前に脱ぎ捨てたジャンパーを羽織ったらどうも首に違和感がある。見たら反対に着ていた。裏表でなくて、上下を反対にである。自分でも吹き出しながら、着直して雨戸を開けた。東南の方角、つまりそちらに5
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