シングルマザーを取り巻く労働と生活の状況

昨秋、労働教育センターの「女も男も」という刊行物に掲載したルポです。編集上の都合で、実際にはこれよりも短い記事となっていますが、インタビュイーのチェック済みでもあるので、こちらに全文掲載します

シングルマザーを取り巻く労働と生活の状況
~少子化対策の前にすべき対応を 

厚労省の調査があぶり出す母子家庭の厳しい状況
 2003年(平成15)の厚生労働省による「全国母子世帯等調査」では、1,225,400 世帯で前回調査(1998年)に比べ 270,500 世帯、28.3 %の増加となっている。
 今や珍しくなくなった感のあるシングルマザーの存在だが、「国民生活基礎調査」(2003年)の全世帯数との割合でみると 2.7 %と、まだまだマイノリティであることがわかる。
 母の平均年齢は39.1歳、末子の平均年齢は10.2歳。母子世帯となった時点では平均33.5歳で、そのときの末子は4.8歳である。
 母の83.0%が就業しており、そのうち「常用雇用者」が39.2%(前回調査では50.7%)、「臨時・パート」が49.0 %(同38.3%)である。
 前回調査における就業率が84.9%と大きい変化がないにもかかわらず、「常用雇用者」の割合が 11.5 %低下し、「臨時・パート」が 10.7 %増加しているのは、ここ数年の規制緩和等による影響であると推察され、特筆すべき点だ。
 仕事の内容は「常用雇用者」が「事務」「専門的・技術的職業」「サービス職業」の順に多く、「臨時・パート」が「サービス職業」「販売」「事務」となっている。
 母子家庭になる前から就業していた人の割合は66.9%だか、常用雇用者は30.3%、専業主婦だった母も母子世帯となってからは73.7%が就業しているが、常用雇用者そのうち33.9%である。
 総務省統計局の「労働力調査」によると、平成15(2003)年における母子世帯の完全失業率は8.9%であり、一般世帯の完全失業率5.3%に比べ高くなっている。
 こうした母子家庭の置かれた厳しい状況を表しているのが、その平均所得額であり、243万5千円という金額は、一般世帯の602万円の5割以下、高齢者世帯の304万6千円と比べても低い水準にとどまっている(厚生労働省「国民生活基礎調査」(平成14年)。
 内訳をみると、所得金額の80.4%は「稼働所得」(平均所得243万5千円に対して195.7万円)であり、13.2%は「公的年金・恩給以外の社会保障給付金」(同じく32万円)であり、ここには児童扶養手当も含まれている。
 

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Oct 22, 2007




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