顔が見える違和感いつの頃からか、スーパーなどで普通に売られるようになった「顔が見える野菜」。
空き袋を捨てる前にしみじみと見つめれば、やっぱり違和感がある。
確かに、いかにも実直そうなおじさんの似顔絵があり、この方が生産者だと言われれば「何となく安心できる」ような気がする。
しかも、この方は茨城県の神栖にお住まいのSさん(パッケージには実名)と惜しみなく個人情報をさらし、さらに「生産者の本当の顔(写真)は、携帯又はパソコンでご覧ください。云々」とある。
せっかくなので、拝見してみたら、ビニールハウスをバックに戸惑い気味に微笑むSさんの姿があった。
大変だなぁ。
作家とかジャーナリストだってペンネームを使ったり、ポートレートを拒否することもできるのに、農家の人はピーマン売るのにここまで体張らなきゃならないのか。
彼らにそこまでさせてしまう消費者のニーズって何なのだろう?
たとえば、こうしたニーズが「食の安全・安心」を担保するものだとするなら、不二家やミートホープで起こったことは、誰の顔をさらしたら防げたのだろうか?
大手流通業者のバイヤーが「生産者の名前や顔を知らせたほうが消費者が安心するから」という理由で個人情報の露出を求めたとして、そのニーズに応えるかどうかの判断について生産者側に選択の余地がどこまであったのかが気になる。
彼らの一人ひとりが自分たちのプライバシーをどこまで守り、どこまで露出するかということまで考えて判断するという権利が不当に取引されていなければいいのだが。
ちなみに、ピーマンはおいしかったですよ。
茄子と一緒に焼いて、大根おろしとポン酢でいただきました。
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