ベネッセ:学びデスク&成長チェア

今回は意匠を取り上げます。

数ヶ月前、新聞チラシを見て、あれ?と思ったことがありました。それは家具屋さんのチラシだったのですが、そこに載っている学習机セットが、私の知っている別の学習机セットによく似ていたからです。

私が知っていたのはベネッセが販売している"学びデスク&成長チェア"です。"学びデスク"は机の天板の高さが調節できるようになっており、"成長チェア"もそれに合わせて高さが調節できるようになっています。それにより「子どもが何歳になっても正しい姿勢で座れて勉強に集中できる」のがウリとされています(ベネッセのHPより)。

それに対してチラシに載っていたのは別の大手家具メーカーのNo. 12 Typeと呼ばれるものでしたが、ぱっと見で、よく似ていました。こんな物が売っているとは、ベネッセは"学びデスク&成長チェア"について意匠権を取っていないのだろうかと気になり、特許電子図書館で調べてみました。

"学びデスク&成長チェア"は、ベネッセとカリモク(刈谷木材工業)の共同開発とされていますが、次のようなキーワードで検索すると、すんなり1件ずつヒットしました。

 意匠に係る物品:"机"、 出願人/意匠権者:"ベネッセ"

  -->意匠登録第1287087号

 意匠に係る物品:"椅子" 出願人/意匠権者:"ベネッセ"

  -->意匠登録第1271175号

いずれも筆頭の意匠権者は刈谷木材工業株式会社で、ベネッセコーポレーションが共有権利者になっています。添付されている図面(写真)はいずれも"学びデスク"と"成長チェア"そのものです。やはり意匠権は取得していました。

ここで改めて両社の商品の写真を対比してみると、机は異なる点も多いのですが、椅子については座面の形は違うものの、「椅子の両側に位置して配置された両支持枠間に、座部と背もたれが、脱着して上下に移動調節可能に取付けられている」点と「座部の上下方向の変位と、背もたれの上下方向の変位と、背もたれの上下の向きの変更の組み合わせにより、椅子を所望の形態に変化できるようになっている」(意匠公報の【意匠の説明】欄より)がよく似ています。意匠として類似していると判断される可能性が高いと思います。

意匠法23条には「意匠権者は、業として登録意匠及びこれに類似する意匠の実施をする権利を専有する」と規定されているので、登録意匠であるベネッセの成長チェアに類似する椅子を製造・販売等(意匠法2条3項)を行ったとされた場合には意匠権の侵害となり、意匠権者は侵害行為について差し止め等を請求する権利(37条)があったり、侵害者に罰則(69条等)があっ

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意匠
2010/05/05




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