糸電話人と人の心は糸電話のようにお互いが糸を引っ張って初めて伝わる。
片方が手を緩めてしまったら、もうダメなんだ。
何も聞こえなくなった紙コップを捨てることも出来ずに、たまに空しく耳に当てている。
何も聞こえず。何も感じず。
この弛緩した糸を手繰っていったその先はどうなっているのだろう。
手を緩めているだけで、まだコップを手にしてくれているのだろうか。
それとも、誰に握られることもない紙コップだけが寂しく転がっているのだろうか。
暗すぎて、遠すぎて、何も見えない。
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