☆第4章 最後の夏休み☆ 第27話目次へ
2009年某日
季節は巡る。
私は相変わらず毎週競馬をする。
マイミクになった男の子や男の人達は
「一緒に競馬へ行こう」
すぐに誘ってきた。
毎週、毎週中山へ出かけていく。
毎週、毎週違う人と。
でも私の景色は戻ってこない。
「何を足掻いたって、あの男はもう戻ってこないよ」
まりことは相変わらず毎週のように呑みに行っている。
突然広がった私の交友関係がお気に入りらしい。
私が拾って歩く、つまらない男達を採点してはダメ出しを繰り返す。
「もうやめなよ。くだらないよ」
そう言いながらも楽しそうだ。
知らない人と競馬場へ行って、
知らない人と毎晩飲んで歩く。
でもあの人はいない。
あの人に似た人もいない。
夏の前の私に戻りたい。
でも戻れない。
私が嘘だけで塗り固められた、ゴミのような存在だということを
もう知ってしまったのだから。
あの人は私に現実だけを付きつけた。
私は誰にも求められていない。
私は誰にも大事にされない。
私は一生幸せになれない。
会いたいとは思わない。
会ったところでこれ以上なにも起こらないことは重々承知している。
毎週、馬柱にあの人の残骸を見る。
あの人の好きだった馬。
あの人が本命にしていた馬。
あの人が馬券を取った馬。
そして私はあの人が買ってくれたお誕生日馬券を買い続ける。
1-6-9の3連複。
おまじないのように買い続ける。
あの人はもう買っ
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