醒なる美舞【80】 23 結婚式の奇跡-3
三浦家の玄関から出て来た美舞と司狼と真理亜に日菜子は頬が照った。そして優しく美舞に声を掛けた。
「美舞、今一番輝いている・・・。ウエディングドレスではなくて、美舞が、美しく舞っている・・・。本当におめでとう、土方美舞。」
日菜子はそっと自分の涙を拭った。
父が花嫁の手を引き、母がその後を歩み、新郎に美舞の手を渡した。粛然と歩んで行った。
三浦家と土方家の四人の心境は様々で複雑であり、列席した皆が察するに鳥滸がましい感じさえした。
玲と美舞は皆の前で誓いの言葉を述べた。
「私達は永遠に愛し合う事を誓います。」
「糟糠の妻は堂より下さずと肝に銘じます。」
玲が舒した。
「夫婦は二世と肝に銘じます。」
美舞が舒した。
玲が美舞の頬にそっと右手を当てた。玲の右手にはもう力はない。美舞は桜の様にその花瞼を閉じた。次第に当てられた右手から己の紅潮する頬を隠せなかった。玲も又うっすらと呈したのは甕覗き色の涙であった。
二人は優しくキスを交わした。それはマリアとウルフが知り合った時と同じ日の夜。七月八日の午前十二時ジャスト。
すると、星降る夜空から祝福の星が一筋流れた。流星群の最初の一つ星であった。
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