右翼論壇の実態を示す「諸君!」の休刊文芸春秋の「諸君!」が40年の区切りとなることで、廃刊になるようだ。理由は何であれ、売れていないということである。また、左翼論壇が崩壊した状況での存在意義も失ったということかも知れない。
田母神問題以降「正論」、「WILL」は「夢よもう一度」と盛んにはやし立てたが、笛吹けど踊らずの状態が続いた。「VOICE」の場合は経済絡みが中心なので多少は傾向が違うが、しばらく経てば、世論ここにあらずということを知り、くだらない言説を載せるのはやめるであろう。つい最近、ヤフーの「産経」報道で「田母神氏へ講演依頼が殺到」というのを読んだが、これも恐らく(ウソではないだろうが)そうした思想傾向へのアシストを狙ったものだったようだ。
田母神氏はしばらく前に「TVタックル」に出ていた。APAグループのCMもサンデープロジェクトで流されており、田原や朝日系列の「右翼」懐柔ポリシーが垣間見える。更に、田原は先日のゲストに西部邁と桜井よし子を出演させて「右翼」のガス抜きを行っている。
確かに彼らの言論が追い詰められれば何をするかわからない、というのはわかる。しかし、中谷や姜を含め、これからの日本の未来を語らせるのに、この4人とは言葉を失うとしかいえない。もちろん右翼に「何かする」ような力はない。苛立ちが高じて、「銃弾送付」や「玄関放火」などをしているだけだ。
「諸君!」に対しては私は一定の評価を与えたい、と思っている。しかし、昨秋の「田母神問題」での記事はいただけなかった。何とか廃刊を避けようとしたのだろうが、部数は伸びなかったのだろう。朝日のネット記事によれば実売4万部だという。この内、全国の図書館で1万部買っているから、記事に共感して購入しているのは2、3万人、ただ読み読者を入れて15万程度だろう。2、3年前までは図書館でこの種の右翼雑誌を読みたくても必ず誰かが読んでいた。ところが昨秋以降の状況は、ほとんど読める状態になっている。これでは「産経」ならずとも焦りを覚えて当然である。
現在、世論の流れは「貧困ビジネス」に向かっており、これと右翼が結びつくことは金輪際ありえない。要するに彼らは自分の「矜持の根拠」を探し求めているわけだから「貧困者」に同情などするわけがないのだ。私が「現実のクーデター」などありえないというのはこのことを指している。そういう意味では田原の首も当分は切られることもありえないのであり、右翼に阿る必要などまったく無用ということだ。
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