桜の長谷寺に行ってきました「憂かりける 人を初瀬の 山おろしよ
はげしかれとは 祈らぬものを」
百人一首 第74歌、源俊頼朝臣の歌です。
恋仲になりたいと思っていた女性が、冷たい態度で振り向いてくれません。
そこで初瀬の観音に祈ったものの、相手はますます冷たくなるばかり。
それゆえ「初瀬の山から吹き下ろす山おろしみたいに、より厳しくなれなどと祈らなかったのに!」と嘆くのが、この歌。
この舞台となる初瀬観音とは、奈良と伊勢を結ぶ街道の要衝、
「初瀬の谷」を見下ろす山腹に大伽藍を構える大寺。
『長谷寺』です。
(『桜の長谷寺』にはつづきがあります)
そもそも「長谷」と書いて「はせ」と読むのは、長谷寺のあるこの初瀬(泊瀬:はつせ)の谷がそのような地形であったことに由来し、「長谷寺」をして『はつせでら』とも言ったようです。
「いくたびも まいる心は はつせ寺 山も誓いも 深き谷川」(花山法皇)
平安時代には、観音信仰が広く信じられていました。
観音菩薩は「救済」をつかさどり、危機になると救いの手をさしのべてくれるのだとのこと。
冒頭の源俊頼朝臣の歌では、残念ながら願いを聞き入れてもらえなかったようで
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