(映画)男はつらいよ!寅さんに思う

 昨日の5月7日夜、NHKのBSで、久方ぶりに映画、男はつらいよ!寅さんのダイジェスト版を解説つきで放映しておりましたので懐かしく楽しませて貰いました。
「帝釈天で産湯をつかい・・・・・、姓は車、名は寅次郎、人呼んで、フーテンの寅と発します~~~」おなじみの、名セリフを聞くたびに、ドキドキするぐらい興奮したものです。役者、渥美清を主演とする、こうしたシナリオを書いた監督の才能というのか、天性というのか、山田洋次監督の東京下町の心意気を、かくも、このようなタッチで描いた、すばらしさには本当に惚れ惚れする思いです。48作もの、長編映画として続いた背景には矢張り人々の心を捉えて離さないユーモアと人間くさい下町風情が生々しく描かれていたからではないでしょうか。
 登場人物も殆ど決まっていて、寅さん、だんご屋のおばちゃん、おじちゃん、妹のさくら、そしてマドンナの女性、殆ど毎作、寅さんはマドンナに惚れるのだが最後にはマドンナには、心に秘めた人がいて、マドンナはその秘めた人との悲恋の悲しみを、空しさを、男、寅さんの胸をかりて埋めていたと言うような、そんな感じで描かれていて、最後には寅さんの恋はシャボン玉のようにパット消えてしまうのである。
 監督が話していたようであるが、本当は、15本か16本目かで、この映画を打切りにしようと思っていたようであるが、その辺のところを、山田監督は、寅さんが、テキヤ稼業で沖縄に旅をし、ハブに噛まれ毒がまわって寅さんは死んだところで、この映画を終わらせようと考えたのだそうだが、ところが、視聴者の猛烈な反対にあって結局48作もの長編映画になったしまったのだそうである。この映画に登場する寅さんを考えてみるに、実は、渥美清は寅さんそのものであったのではないか、と思えてなりません、彼は昭和3年生まれ、平成8年に肺ガンにより享年68歳の生涯をとじておりますが、戦争の悲しみと戦後の復興という苦しみのなかで、彼は大きなユーモアと笑いを与えてくれた、天性の俳優として今も人々のこころに焼きついているものと思えてなりません。
 振り返って見るに昨今の映像文化の低劣さには驚いております、時代の変化なのでしょうか、映画もSF的なものが多く、科学技術を駆使しての作品なのかもしれませんが、人間らしい楽しさが伝わって来ないものが多く感じられるようになりましたし、また、昨今の社会には本当のユーモアと笑いがありません。落語界等は別として、テレビなど映像をとおして目に入ってくるものは馬鹿らしいぐらいのものを感じております、あれは笑いではなく単なる馬鹿騒ぎです、また、テレビという映像文化にも、ほとほと呆れております、民放に至っては2分から3分おきに商社の宣伝が放映され、1時間の番組は半分をコマーシャルで覆われております。私も映画は大好きでありま

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怱々の間に
2009/05/09




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