大学生が企画した落語の会

 静岡文化芸術大学の学生たちが企画した落語の会が初めて開かれました。真打の桂平治師匠を招いての会は、大学の西ギャラリーに高座を設け、パイプ椅子に座布団を敷いて客席に。

 特任教授の須田悦生先生のプレトークがあり、落語の成立に至るまでの日本の芸能史が語られました。「松山鏡」は能・狂言や日本・韓国・中国・トルコ・インドなどの各地に同じような話があるということでした。

 前座に和太鼓同好会「打舞打舞(たむたむ)」の女子学生4人による和太鼓の演奏がありました。

 いよいよ平治師匠の登場です。前夜三河安城で公演があり、この日の午前中に浜松に着いて楽器博物館を見学、その後学内を時間をかけて見学とのこと。
 長い枕のあとようやく本番に。その日の会場のお客様の様子を見て演目を決めるということで、落語をほとんど聴いたことがない学生向けに「転失気」で始まりました。爆笑の連続で観客は大喜び。続いて「酢豆腐」。これも愉快。休憩の後は「鈴ケ森」でした。

 落語入門の場としてはとてもいい感じでした。師匠も若い学生たちに寄席の雰囲気を伝えるなど、落語への関心を高めるのに懸命でした。

 公演の2週間前にはチケットが7枚しか売れていなくて学生たちは焦ったようです。私の買ったチケットが8枚目。大学の副理事長さんにも相談があったようですが、もしチケットの売れ行きが悪くても、それも勉強の一つということで特別に支援することは考えなかったということでした。
 結果的には当日会場はほぼ満席で盛況でした。当日は大学の着物倶楽部が主催する〈浴衣の日〉とうことで、会場には浴衣姿の学生が多く、会場の雰囲気を盛り上げていました。

 企画から発券事務、会場設営、当日の運営などアートマネジメントを学ぶ学生にとってはいい勉強になったことと思います。

 笑いすぎて涙が止まらないほど楽しい落語の会でした。聴いていた皆さんはいろいろなストレスがきれいに解消されたことでしょう。
 最後に福引きがありました。平治師匠の色紙が10枚用意されましたが、残念ながら当たりませんでした。

文化・芸術
2009/07/03



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