風呂屋の年月遠目には真直ぐに見えたが
近づくに従い、心持ち傾いでくる。
路地だったらしい側道に佇むと
柱の後方はだだっぴろい空き地で、
雑草に燦燦と陽光がそそいでいる。
隅っこの方に車が数台止まってるから
一応駐車場なのだろう。
そばに寄っても何の柱か見当が付かない。
通りかかった自転車の爺さんに聞いてみた。
「これはなんでしょうか」
「入り口だよ、昔の風呂屋。」
「いつごろまであったんですか」
「さあね、でも20年くらい前だな。」
「なんて名前だったんですか」
「なんたっけね。うーん・・。」
会話が途切れた。
風呂屋の跡らしい。
この柱は何の役割でどんな風に入り口に立っていたのか?
しかし、なんでまた20年間もこうやって立っているのか?
難しい質問はやめといた。
(2009.07.02/イチロー記)
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