忍びの国「忍びの国」和田 竜(新潮社)2008年
評価 ◎
読んでいて、ストーリーだけが面白いのかと思った。しかし、お国が無門に「可愛そうに-」と言って絶命する時、一気に僕の体中を血が音を立てて駆け巡った。
この本は、「人間でないもの達(伊賀の忍び)」と「人間」との戦いを描いたものだ。著者は、「人間でないもの達」のことをこう書いている。「自らの欲望のみに生き、他人の感情など歯牙にもかけぬ人でなしの血はいずれ、この天下の隅々にまで浸透する。」と。そう、現代の世相のことを言っている。
意外なことだったが、この中で「織田 信雄」に共感をおぼえた。あまり、歴史上評価されていない人物なのだが。
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