虚夢「虚夢」薬丸岳(講談社)2008年
評価 ○
薬丸氏の「天使のナイフ」に痛く感銘を受け、期待して2作目の「闇の底」を読んだ。しかし、あまりに内容が猟奇的過ぎて、ついていけなかった。
この人は、犯罪の暗い側面を追及していく性向があり、3作目の本作では犯罪と精神病を取り上げている。
取り上げるテーマがおどろおどろしいものであればあるだけ、結果は多少とも明るくないと読者にとっては救いがないというもんだ。その点、前作と違うのは、救いがあったということだろうか。
最後に、薬丸氏に望むことは、犯罪というテーマとは別のものが書けないだろうかということである。もう3作も連続して書いたのだから、そろそろ別のテーマに変えた方が良いのではないかと思うのだがどうだろう。
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