ダ・ヴィンチの「受胎告知」を観ました。

国立博物館で開催したばかりの「レオナルド・ダ・ヴィンチ 天才の実像展」に行ってきた。目玉は世界的名画「受胎告知」である。かなり混んでいたが、思っていたよりはじっくり見ることが出来て嬉しかった。おそらく、「モナリザ」よりは知名度が低く、そして今回の「受胎告知」は、より宗教色が強いため、敬遠する向きもあるためかもしれない。「受胎告知」の絵画は、見てみれば、思っていたよりはこじんまりしている印象だった。ただ、これは薄暗い室内の影響かもしれない。ただ、この絵画以外にも、ダ・ヴィンチの手稿やデザイン、デッサンも多く展示されており、非常に面白い展覧会だった。

謎を発見したからである。

気になったのは「受胎告知」の絵には、マリアに告げる天使が描かれている。左から右へ影が伸びているので、絵画の左端から陽光が差し込んでいるはずである。でも、天使の影が地上にあるのは、どうしてなのだろう。「肉体」なり光を遮る身体でもない限り、影は出来ないと思うけど・・・(天使は肉体を持っているのだろうか?)。それに、天使の頭上に輝く光輪のように、身体から自ら光を発しているのであれば、光を発する天使自体がどうして影を生じるのだろう・・・。

それに良く見れば、マリアの頭上にも光の輪が顕れている。これも光っているのだから、その方向から光が射しているので、影が書見台の上に落ちるはずである。だが、その影は無い。天使の方からの光にしか影が出ていないということは、左の天使の方からの光の方が、光が強く、マリアより上位の存在ということを暗示しているのだろうか・・・?

そもそも、左端から、あれだけくっきりと影をつくるほどの光が射しているのに、絵画全体(特に地面の草、調度品、背景)としても、色や陰翳のバランスや濃淡は、これで良いとは思えないのだが・・・? 

・・・ということを考えつつ観ていたが、立ち止まらないでという声と人ごみに流れていったのだった・・・。

彼は、光や影についても相当詳細に探究しており、それを絵画に生かしているという説明が手稿やデッサンの展示品の説明にあった。当然、こうしたことも彼にとっては自明のはずである。
うぅむ、ダ・ヴィンチの描いた絵画は、常に謎だらけ、なのか・・・。・・・これって、暗号・・・?

文化・芸術
Mar 21, 2007




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