喪失感

「急に特別養護老人ホームから空きができたと連絡があって、母を入所させたの。」と友人から電話がきたのは先月下旬でした。たった一人で昼夜なく介護を続けてきた彼女の体も、もう限界状態でした。
ホームからの電話ですぐ返事をしないと、次の機会がいつあるかわからないと半ば脅迫状態の中、バタバタと入所がきまったようです。幸い自宅から一時間以内の所だしいつでも行けるからと自分自身を納得させたはずでした。

それからひと月余りたち、彼女もまた喪失感に苦しんでいるようです。
どうしようもなく、ぽかっと空いてしまった時間。母の介護食をつくり、食事の介助をしていた時間。
夜、何度もトイレ介助に寝起きした時間。ディサービスから帰る時間に間に合わせ、急いで帰宅して母を待っていた時間。すべて母を中心に生活のサイクルがまわっていたのは私も同じでした。
レンタルの介護ベットを返却し、がらんとした部屋で呆然とする友人の姿が目に浮かびます。
めちゃくちゃ一生懸命になって、部屋の片付けをしながらぼろぼろ泣いていた自分自身の姿と重なってしまいます。

でも、彼女にも私にも、待っていてくれる家族、頼りにしてくれている家族がいてくれます。
がんばらなくちゃね!!

Nov 18, 2004




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