歩いても 歩いても作品を厳選して観賞するようになってしばらく経つ。
是枝監督のオリジナル脚本、俳優陣の良さ(好み)から、選択してみた。
結論としては、悩ましい作品。良いとも言えず、悪いとも言えない。
料理のシーンが、前半集中的に出てくる。これは、ずるい。『カモメ食堂』でも思ったことだが、こうしたシーンは、案外作りやすく、観客を集中させるのが比較的簡易だろう。
BGM代わりのように流れるたくさんの台詞は、よく聞き取れない部分もあり、真正、我が耳を疑った。(機能的に大丈夫なのか、と)
「いつもちょっとだけ間に合わない」というあたり、ミソらしいのだが、それほど伝わるものはない。シンパシーを感じる部分は、多いだろう。そのことが「良い」というなら、良いかもしれない。この作品を観て、自身の問題と重ね合わせていろいろ考えることができれば、それも「良い」かもしれない。樹木希林の演技を観る、それも「良い」かもしれない。
「女性の怖さ」「家族という名のもとに交わされる(案外)残酷な言葉」…といったものを味わうことはできるだろう。実に悩ましい。結局、登場人物の誰にも感情移入できずに終わってしまった中途半端な自分がいけないのだろうか。
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