グアテマラ 開発プロジェクトとコミュニティの分断

開発プロジェクトとコミュニティの分断

 グアテマラ、サンマルコスでの鉱山開発においても、その中でのコミュニティの分裂、リーダーに対する買収の問題などが伝えられている。目の前に札束をちらつかせることで社会をずたずたにしていくのである。これは長年時間をかけて築かれてきた「社会資本」を切り崩していく行為であり、「開発」とは異なり、長期的には「低開発」を固定化することにつながっていくことになるであろう。

 10月22日のグアテマラ・チョルティ民族による声明文も、開発プロジェクトが地域に及ぼすこうした影響を伝えている。

 プエブラ-パナマ計画の一環として計画されている中米送電線システム(SEPAC)プロジェクトの一環として、今年3月からEPR社がコミュニティを訪問し、共有地の買い上げの交渉を進めてきているという。最初は4万ケッツアル、次には10万ケッツアルと。また企業は金を受け取らなければ、力で解決すると脅していたという。
 10月に入り、企業はコミュニティ開発審議会の集会を利用して、村ごとの交渉担当者を定め、村ごとに土地売却の約束をしてくる代わりに3万ケッツアル(約45万円)の支払いをするというような約束をしたとのことである。しかし多くの参加者はこの会議の議事録にサインをすることを拒んだとのことである。

 チョルティ民族のコミュニティの連合体は、リーダーの尊厳を金で買うような企業の態度に対して、またこうした企業の手法がコミュニティの分断と対立、そして暴力を引き起こすものであると告発している。
 声明文・原文はこちら
http://movimientos.org/show_text.php3?key=11160
 
 
 EPR社は中米諸国の電力会社がSIEPACのために設立した会社である。このEPR社のサイトには社会・環境影響評価の文書も掲示されているが、少なくともグアテマラの文書を見る限り、先住民族コミュニティへの影響について、十分に検討されたとは思えない。書かれているのはどこかの本から引っ張り出したのであろう、過去の歴史的記述と、一回りしてみた景観の話程度である。現在の先住民族コミュニティの声はどこにもない。

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グアテマラ | 先住民族
2007/11/01




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