おもちゃ大全集(3秒)昔々である。
田舎の小学校である。
図工の時間に先生が、
「プロペラ紙飛行機で大会に出よう」
と提案である。
男の子は皆、一生懸命、製作である。
秋晴れの校庭で試運転、
我輩の飛行機は風に乗って
校庭を越え、隣家の屋根を越え、
田んぼに着陸である。
先生とクラス全員の熱い視線である。
・・・
大会当日、強い横風である。
子供心に速力増強の必要性を考えるのである。
ゴム動力を二倍に増強である。
審査委員の合図である。
満を持して発進である。
期待通り高速で上昇、
でもそのまま宙返りで地面に激突、
審査員は「3秒」と記録である。
クラスの公式最短記録である。
・・・
何も言わない先生の目が辛いのである。
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