雨と供に我来たりぬ~I Come With The Rain
トラン・アン・ユンから「ベトナム」と云うファクターを外すと、
彼と王家衛(ウォン・カーワイ)との共通点の多さに気付かされる。
例えばそれは、独特の時間軸の処理だったり、暴力と叙情との振り幅だったり、
DJ的とも言える、既存の音楽の絶妙な選択眼とその起用の巧さだったり、
儲からなさそうな企画を、金の取れるスター俳優でカバーする方法だったりする。
そして亜細亜人の監督にしては、どちらも欧州映画的な作家性が強く、
ストーリーの整合性よりも、映像に語らせる事を主眼にしていて、
その傾向は娯楽映画主体の香港映画界から出て来た王家衛よりも、
作家性を重視するフランス映画界出身のトラン・アン・ユンの方に顕著である。
何時の頃からかは忘れたが、家の母親は木村拓哉の番組の熱烈なファンである。
木村拓哉の新しいドラマが始まると言うと、どんな内容かに係らず必ず観る。
その母親からすると今期始まった木村の「MrBRAIN」は余り評判がよろしくない。
曰く「話の展開の早さに付いて行けない。内容に残酷な所が多い。」等々、
そして「もっとハラハラする様な恋愛的な物が観たい」と、言う事だそうだ。
木村拓哉の総てのファンがそう云う傾向を望んでいるとはさらさら思わないが、
「スター」としての木村拓哉に求められる世界はそう云う感じなのだろう。
(ちなみにそう云う意見を聞いて久し振りに木村の番組を観てみたが、
母親が嫌がっているだけに面白くて毎週見ている。是非このまま残酷描写を控えず、
テコ入れにベタな恋愛方向に逃げずに最後まで行って欲しいものだ。)
共演している日本でも人気が有る韓国の俳優イ・ビョンホンのファンも含めて、
そう云う層が例えば韓流映画やトレンディードラマ的な物を期待して観たならば、
「何だ?この訳解らん映画は!」と云う事に成るだろうとは思う。
只これは飽くま
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