膨張し続ける電王の世界


きちんとフォローし続けている人間以外には良く解らなく成っているだろうが、
「さらば」を告げた後に、再び帰って来た皆様お馴染みの「電王」である。
昭和の芸能興行に於ける過剰な商業主義を通過してきた人間にとって、
「さらば」と云う言葉などその時々の売りの一つでしかない事など自明の理だが、
それでも電王の更なる新作が製作されると云う話を聞いた時には、
余り手放しに喜べなかった事は確かだった。
完全にキャラが起っているイマジン連中を使えば話は幾らでも作れるだろうが、
「電キバ」的な自家パロディは番組終了後の勢いが有ってこその物だし、
「さらば」が王道的な話の集大成として結構良くまとまっていたから、
今更「縮小再生産」的な方向の話は如何な物か?と云う感じはあった。
更に「電王」以降着実に売れ続ける佐藤健の出番は今回も厳しいだろう。
まあ何かと不安に成るのは好きな作品故だが、当初はそんな感じだった。

しかしそこは「電王」で数々の興行スキルを築き上げて来た東映だけに、
今回も手堅いネタで事前に映画への盛り上げは抜かり無かった。
その際たる物が「キバ」に続いての「ディケイド」とのコラボだ。
現在放映中のディケイド自体からしてが平成ライダーとのコラボ作品な訳だが、
その「電王編」を映画とリンクさせると云う「俺誕生」以来のネタである。
ディケイドと言えば「世界の破壊者」と云う冒頭のナレーション通りに、
その作品のファンなら怒りかねない様な再構築度でライダー世界を巡る、
或る意味本当に「世界の破壊者」な番組な訳だが、「電王編」に関しては、
そのディケイド世界が電王に破壊されているが如きなカオスっぷりだった。
まあ電王編は再構築では無くて完全に電王の世界との地続きな設定だったが、
番組の弾けっぷりが明らかに電王のカラーに侵食されていた回でもあった。

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2009/05/16




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