communicationあなたには守りたいものがありますか。
「いいえ、僕にはそんなものはありません」
お金や財産は守りたくないのですか?
「必要ないと言えば嘘になるけれども、固執はしていません。守ろうとするほどじゃありません」
そうですか。では人はどうですか?大切な人は。
「いません」
寂しいですね。
「寂しくはありません。人間いつだって独りだからです」
いつだって独りとはどういうことですか?
「そのままの意味です。僕もあなたも独りです」
私には妻がいます。友人だっています。独りではありませんよ。
「物理的にはいくつかの個体があなたの周りに存在しているかも知れませんが、精神的はそうではないでしょう」
よく分かりません。精神的に独りということはどういうことですか?
「あなたはあなた自身にしか動かせないということです。他の誰が何を言おうとも、考えるのはあなた。決めるのはあなた。あなたの魂は誰にも触れられないでしょう。これは他の人にも言えることです。それに、誰か他の人と何かを共有していると考えるのだって怪しいものです。あなたが感じていることと誰かが感じていることが同じなんてどうやって証明できますか?赤信号を見たとして、私と同じ『赤』をあなたが見ているという保障はありません。私の世界では『青』と感じるものをあなたは『赤』と感じているかも知れない。それでも別に不都合はなく、二人とも信号の前で止まることはできます。なぜなら、止まれという信号色…かりにXとしましょう。そのXには『赤』というラベルが付けられています。信号がX(赤)のときは止まると言うことはこれまでの学習で身に付いているからです。しかし、そのXをどのように感じているか?みんなが同じに感じているか?Xがどのように感じられようが、それは『止まれ』の色として刷り込まれているのです。私にとっての青や黄色やピンクかも知れないのに…もしかしたら、色だけではないのかも知れない。色々な物事がみんなバラバラなのかも知れない。誰も何も共有していないのかも知れない」
あなたのおっしゃることは何となく分かります。そして、あなたは悲しい人だということも分かりました。
「そう思うのは勝手ですが、あなたには分かるはずがありません。理由はさっき言ったことです。」
いいえ、私には分かりますよ。
「あなたは学習
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