CO2削減の「おやくそく」

洞爺湖サミット(先進国首脳会議)がいよいよ始まりました。今回のサミットは、招待国の数の多さから至上最大規模のサミットと言われています。
「環境サミット」と銘打たれているように、その最大眼目は深刻さが指摘される地球温暖化への対策であり、とくに二酸化炭素(CO2)の削減をめぐる各国の「おやくそく」を、どう取り付けるかが注目されています。

いま「おやくそく」という言葉を使いました。二酸化炭素の削減目標を取り決めたことでよく知られる京都議定書という言葉がありますね。この「議定書」の英語はProtocol です。この言葉には定訳がなく、時と場合で、「礼儀作法」「通信手順」「議定書」などと、訳し分けられていますが、これらの訳語には共通する中心概念があります。それは「おやくそく」です。

「おやくそく」といっても、条約や協定というほどには強い拘束性のないお約束です。「みんなでこれを守りましょうね。」「はーい!」といった程度の、そう、クレヨンしんちゃんに出てくる「ママとしんちゃんのおやくそく第52条」的なおやくそくです。ですから約束を破ったからといって何かペナルティがあるわけではありません。信義にもとるゾ、という批判は出るでしょうが、うちにはうちの事情があるから仕方がないじゃないか、と簡単に居直りできる程度の「おやくそく」です。これが主権国家間で取り交わされる「おやくそく」の難しさです。

福田首相は、何としても、二酸化炭素削減目標については、実りある「おやくそく」を取り付けたい、と願っているようですが、各国それぞれの打算や利害の対立もあって難航が予想されます。しかし将来の世代のために何としても今共有しなければならない目標があるはずです。ペナルティのない「おやくそく」だからこそ、各首脳には、自らの責任で負う前進的な確約をお願いしたいものです。

日記・コラム・つぶやき
2008/07/07




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