[書評]「無駄な抵抗はよせ」はよせ(日垣隆)

 書名は少し挑戦的だ。「「無駄な抵抗はよせ」はよせ(日垣隆)」(参照)というのだから、「無駄とわかっていても抵抗はしてみよう」ということになる。抵抗する対象は何か? 帯に「体と心のピンチに! やっぱり痩せたい、老いたくない、安らかでいたい、ボケたくない」と続くから、老化や精神的につらい状況が対象だとわかる。では本書に抵抗できるだけのツールがあるか。帯はこう続く。「著者が自身のために集めた科学と智恵の簡単極意をお裾分け」。そうだなと読んでみて思った。率直なところ無駄な抵抗もしてみるものだとまでは思えなかったが、きちんとお裾分けはあった。
[cover]
「無駄な抵抗はよせ」はよせ
日垣隆
 内容は、第一線で活躍されている科学者を中心にジャーナリスト日垣隆によるインタビューを今回のコンセプトで8点まとめたものだ。
 私が一番面白かったのは、1946年生まれ、というから今年63歳になる日本航空の現役パイロット小林宏之氏の話だった。1968年にパイロット訓練生として入社。2006年に退職はしているがその後も嘱託として勤務され、パイロットとしては最高齢になるという。インタビューのポイントはパイロットという厳しい仕事を40年以上も一線で行っている秘訣になるが、他に首相特別便の経験など飛行機から見る戦後史といった趣向の話も興味深い。インタビュアーはそのあたりもうまく引き出している。書籍の構成上、一人分の話量といったバランスもあるだろうが、もう少

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2009/06/29



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