ドラゴン・キングダム お話自体はよくまとまってはいるがごく普通の中華ファンタジーと
いう感じ。ごく普通の青年が突然選ばれた戦士となり異世界に飛び、
何事かを成し遂げ成長して元の世界に戻ってくるという、本当にごく
普通のファンタジーである。だが、この映画の特筆すべきところは
そのストーリーにあるのではない。そのごくありふれたファンタジー
という容れ物にこれでもかと盛り込まれた中華の要素にあるのである。
カンフーとカンフー映画を基本にして(それだけでもお腹一杯になる
ほど盛りだくさんなのだが)、西遊記や酔八仙、白髪魔女なども入って
いて、よくこの映画がハリウッドで出来たなと思うほど。オープニング
もニヤリとさせられるしね。
ただこの映画の本当の肝はやはりジャッキー・チェンとジェット・
リーの競演だろう。あの蛇拳・酔拳のジャッキー・チェンと少林寺
阿羅漢のリー・リンチェイ(あえて)がカンフー映画で競演し、しかも
戦うのである。これが大事件でなくて何を大事件と呼ぼう。両者が
初遭遇し戦うシーンはジャッキーが蛇拳を酔拳を使い、リーが蟷螂拳
を駆使したりして、もうそれだけで当時のカンフー映画に夢中になった
人間には感涙ものである。二人のカンフーシーンを観るためだけにでも
金を払う価値があるとまで私は思うのだが。もちろん二人とともに、
アクション監督をつとめたユエン・ウーピンの存在も忘れてはならない。
80点。もう少し主人公の修行のシーンがきちんと描かれていると
よかったかな。師匠と弟子の関係性がきっちりと描かれると感動も倍に
なるかと思われ。
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