一世を風靡したにわとり軍団(再掲) 第一話 のらにわとり誕生
第二話 花の芽がでなかった隣の家の庭
第三話 二世誕生
第四話 にわとりにもあったいじめの世界
第五話 のらにわとり軍団との別れ
番外編 その後の、のらにわとり軍団
第一話 のらにわとり誕生
私の住んでいるところは、筑波研究学園都市で有名なつくば市である。大通り沿いは研究所や商店がぽつぽつと並んでいるが、一歩脇道にはいると、水田、畑や竹やぶといった具合で、まだまだ、自然が多いところである。
何年か前の話になるが、わたしの家に「のらにわとり」がいたことがある。のら犬やのら猫でなく、のらにわとりである。発端は家の前の竹やぶに1羽のチャボが迷い込んできたことから始まる。うちのママは、このような場合は必ずえさをやるので、すぐに住み着いてしまう。この何にでもえさをやることで、いろんな物語りが始まってしまう。映画、ネバーエンディングストーリで、少年が古ぼけた本屋で本を開いた途端に、はじまる夢の大冒険と同じである。でも映画の場合は、本を閉じるとそこで一旦、終わってしまうが、わが家でおきる冒険は閉じられないのである。どんどん物語が進んでいく。この物語は多くあるうちのその一つである。今回は5話のシリーズで「にわとり軍団」をアップしていく。
話が横道にそれたが、チャボが迷い込んできた頃に、つくば市で研究所一般公開があって、農林水産省の研究所でこどもがひよこを数羽、もらってきた。これが二番目のはじまりである。ひよこのためにとママがにわとり小屋をつくってやった。また、えさも買ってきて飼育を始めた。にわとりは2~3ケ月で大人になる。もらってきた時は、オスかメスか分からなかったが、このころになるとオスはトサカが立派になり、一目でオスとわかるようになってきた。メスは卵をあちこちに生んでくるので、集めに回るのが大変であった。話が逆になったがにわとりは、昼間は外に放し飼いにしてあった。オリに囲んでいるわけではなく、近所を1日中、えらそうに肩を怒らせて闊歩しているのである。にわとりにも集団心理というのがあるのかどうかわからないが、世の中、怖いものなし、って感じである。
にわとりは、全部で6羽、オス3匹、メス3匹で、放し飼いにしておくと実にいろんなところを冒険しているようである。にわとりにも派閥がある。6羽の中に親分肌のにわとりが、2羽いて2つのグループに別れて行動している。先にきたチャボは、えさを食べるときは一緒なのだが、基本的には1匹狼で我が道をゆくというスタイルをとっている。2つの軍団は、どうどうと家の横の道を、肩で風を切って歩いているのである。お互いが道ですれ違うときは大変である。お互いに道を譲らず、けんかが始まるのである。
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