皇帝は帰らず、イスファファン

皇帝は帰らず、イスファファン(2002年11月3日)


ペルセポリス

 朝の最初の一条の光が、チャヘルソトーン宮殿東面の最上部に到達した、まさにその瞬間だった。光は、それぞれに角度の異なる数千の鏡面に反射を繰り返しつつ、瞬く間に輝きを増し、微風に揺れるリフレクションポンドの水面に乱反射して、池の回りに沿って植えられた数多の薔薇の花々を、未だきかはたれのまどろみの中から、新たな朝の目覚めへと誘うのであった、、、、、、、。しかし、私達が訪れた、2002年11月3日の午前11時過ぎには、日は既に中天にあり、宮殿を飾る鏡はほんの僅かばかりを残して剥落していて絢爛たる光の競演は、ガイドの、昔を今の名調子に触発された私の白日夢でしかなかった。


 翌、及び翌々日の、三者構成による対話のワークショップは、200名近い参加者の熱気で、活況を呈した。イランへの公式訪問は、今年7月に続き2度目である。前回調印した合意文書に基づき、全国労働諮問委員会(National Labour Advisory Council)の第1回
会合をテヘランで開催し、同じく、三者構成の社会対話のワークショップをイスファハーンで開いたものだった。
発言する者は、殆どが、ブラティー議長(イスファハーン労働局長)の注意を受けるまで発言を止めない。ハタミ政権が、現に推進しようとしている3大労働問題、労働法改正、国営企業の私営化、最低賃金改定、のいずれもが、働く者の生活に深刻な影響をもやらすこと、従来、それらに対する公式の十分な発言の機会が与えられていなかったことによる。

 労働法改正は、1979年の革命以来、殊に、ラフサンジャニ大統領下において、民主化推進勢力の一翼を担ってきた‘労働者の家’(Worker’s House)の、労働組合としての適格性の否定にまで繋がる、大きな政治性を孕んでいる。また、労働者35人以上の企業では‘イスラム労働委員会’(Islamic Labour Council)が、それ未満の企業では’シンジケート‘(syndicate)が、また後者の上部組織として’協会‘(association)の形成が法律で認められている

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Jun 20, 2004




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