生田蕗子と○※△世代

今では死語となったようだが、かつて「いちご世代」とか「新人類」とかいう言葉があった。

自分が十代前半であった頃、自分も15歳になったらそのいちご世代とやらに入るのかと思っていたが、実際にその年齢に達した頃にはその言葉は既に使われなくなっていた。ここで「いちご世代」というのは、単に15歳前後の年齢の者を指す言葉では無く、自分より少し上の年齢層、今は30歳ちょっと過ぎ辺りの人たち、を指していた言葉だと知る。「団塊Jr.」という言葉もある。

学校に入学した当初は、今思えばバブル絶頂期だったのだろう。学校がパンフレットに謳っている求人倍率は二桁を超えていたし、会社の人事担当者がぜひウチに、と挨拶に来たという話もよく聞いていた。だから、自分が就職活動を始める直前になって、「就職氷河期」などという言葉が生まれ、自分が就職活動で二桁を超える数の会社を回る事になるとは考えてもみなかった。自分より上の学年はこんな苦労をせずにすんなり就職を決めていたはずなのに、と恨み言をぼやく先は架空の「青春を思いっきり謳歌して、就職もすんなり決まって、すごく恵まれた人生を送っている元いちご世代」に対してであった。

ルーズソックスとかいうのが流行し始めたのは、自分より一つ二つ年下の学年からであった。制服着用を強制される学校では無かったので、大抵の学生はブレザーの制服(男子は学ラン)を着るのは入学した当初のみで後は私服で通学していたが、自分より下の学年の女子が皆一様に、夏を過ぎても年を越しても制服を着用しているのを見て不思議に思えたのを覚えている。学校の制服は冬服しかなかったので、真夏に冬用のベストを着るのは随分と暑かったことだろう。彼女らの足元はあのルーズソックスが覆っていた。思えば、中学の校則にあった男子の丸刈りの条項が削除されたのも、自分が中学を卒業した直後だった。彼女らの短いスカートを見て、中学生の頃スカート丈が長すぎると注意されたことを思い出し、感覚が全然違うのだということに気が付いた。

と、名も無き「我々の世代」は自分より2歳上の「団塊Jr.」とも2歳下の「ルーズソックス世代」とも、実際の年齢差以上に世代ギャップがある気がするというようなことを同じ年の人間と話していたら、5歳上の人に「そんなもん、どの年代でも同じや」と笑われた。

生田蕗子
Jan 10, 2004




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