イベントに向けた改作いろいろ(1)-子どもが主役

昨年(2008年)の暮れに、科学館で実施した実験教室や工作教室のテーマを活用したイベントがありました。とくに興味深いのは、小学生や中学生が実験教室・工作教室の「先生」になって、小学生や中学生を教えるという試みです。地元の教育委員会が主催して、小学校や中学校の先生方が支援をする形ですが、実験教室・工作教室の講師役そのものは児童・生徒がチームで当たります。学校が中心のイベントは過去にもあったとのことですが、これまでは学校の先生方がイベントの講師役で、児童・生徒は参加する側でした。今回は、チームで担当するとは言え、児童・生徒自身が講師役を勤めるというのが新機軸で、当初から、我々、裏方も大いに面食らった次第です。

イベントでのテーマ自体は、児童・生徒が科学館で実施したテーマの中からやりたいものを選んできて、所要時間や難易度を考慮しながら、主催者側と相談して決めたものです。結局、主として時間の都合で、比較的、易しい工作が選ばれています。以下で取り上げる改作に関連するテーマには、ミニライト(小5)、ソーラー扇風機(小5,6)、ライトブーメラン(小6)、ホバークラフト(小6)、風力モーターカー(中2)などがありました。

裏方の役割は、技術指導と教材の準備です。一応、実施の経験があるテーマですが、すべて熟練した講師が指導しています。子どもたちが先生となって実施したテーマは一つもありません。子どもたちが教えるとなると、熟練した講師が指導するのとは訳が違います。通常、工作が中心の教室では、道具の使い方も指導対象です。「ものづくり」の文化を重視する立場から、基本的なスキルを身につけることを通して、「ものづくり」に親しんでほしい、と考えています。そこで、スタッフを十分に配置して、安全に気を配りながら、カッターやハンダごてといった、ケガや火傷の可能性がある道具の指導にも取り組んできました。しかし、今回は、講師役の子どもたちも、他を指導できるほどのスキルがありません。さらに、支援のスタッフも少数です。そこで、必要に応じて原案を見直し、工具の使用を最小限に止めることにしました

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文化・芸術
2009/05/05




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