日本人と「on the same boat」

それでは、まず、日本人を例にとって考えて見ましょう。レジメの表で他の国と比較しながら読んでいただくと理解しやすいと思います。

私も含め日本人が外国人と交渉するときには、「お互いon the same boatなのだから、ここは一つ辛抱しましょう」とか、「on the same boatの精神で合弁会社を経営していくのだからお互いに疑うような真似は止めましょう」とか言います。

この言葉の起源はどこにあるか考察してみたいと思います。

さてここで、モノゴトの整理の仕方として、「大地」と「海」を軸として置いてみたい思います。「大地」と「海」、これらは太古の昔から我々ヒトの命に大きく係わっている普遍的なものです。そしてこの二つを対比させながら、「脳のノモス」について考えて行きたいというのが私の課題としてテーマなのです。

この「軸」において日本人は「定着農耕、近海民族」というように一般化して表現されるのではないかと思います。定着農耕というのは一つの土地に定着して作物を作ることですが、焼畑農耕の様に次々と森を焼き農地が移動して行くことと対比されます。

日本では平らな土地が少ないので焼畑農耕には適さず、小さな土地に定着してその農地を最大活用するというのが生きるための知恵ということになります。
そして、否応なく定着せざるを得ないということが人間の考え方に影響を与えるのです。

まず、大切な農地ですから、財産が散逸しないように代々伝えていかねばなりません。ここで「家」という発想が生まれてきます。農地を「家督」として「家長」が全て相続する、ということです。

しかし、一方、家長が全てを相続するといっても、好き勝手に使える訳ではありません。あくまで、「家」のためにその土地を使わねばならないのです。そしてその使用・収益のルールが「家訓」となるのです。因みに、この家督の所有権を法律的にに言えば、家督としての農地は「家」という組合に於ける合有財産であり、それを公示登記するために家長が組合の代表者として便宜上登記名義人となる、という具合でしょうか。

このようにして、「定着農耕」や「狭い土地」という神から日本人に与えられた制限が、「家」という枠組みを生み、それを基準に「内と外」という対人関係の基礎概念も生まれてきたと整理できるのではないでしょうか。

そうしてもうひとつ大切なこと。「定着農耕」の事業経営は、「家内」の将来の労働力を農地にコミットするという事への対価として、将来の収穫物の分配を得る、という全て「後決め」の契約関係になるのです。そして幾らがんばって働いても、台風が来て作物が全滅してしまえば、「家」の構成員は皆飢えてしまうという運命

(1/2) 次»

脳のノモス
2008/11/17




コメント(0)|コメントを書く

カテゴリー一覧
最近のコメント

このブログを友達に教える

コミュニティ | 有名人・芸能人ブログ | ケータイ占い | ケータイ小説 | 掲示板


画面TOP↑


powered by cocolog