屋久島紀行7【縄文杉登山:下山編】
結果はどうあれ、目的は果たした。
縄文杉を見て終わったつもりになっていたが
登った山は下りなければならない。
山頂は、終着点ではなく折返し地点なのだ。
証券の格言で言うところの「往って来い」である。
来た道を、引き返す。
目的を果たしてしまった今、
モチベーションの全く上がらぬ帰り道。
往路の長さを思うと、気が遠くなる。
折角、トロッコ軌道があるんだから、
トロッコに乗っけて下まで運んでくれないものか。
キツイ登りで蓄えた位置エネルギーが勿体無くて仕方ない。
内心で無駄にアカデミックな愚痴をこぼす。
***
山道の下りは足を挫きやすいため、
往路よりもスローペースでゆっくりと下る。
途中、沢に下りての休憩を挟んだりしつつ、
結局、復路は7時間かかった。
朝5時に出発して、
帰ってきたのは午後6時。
旅館に帰る車に乗り込んだ刹那、
睡魔と疲労が怒涛のように押し寄せ、
俺は抗う術も抗う気力もなく押し流されて
泥のように眠りに落ちた。
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