朝に高層雲と積雲/最後のプラネタリウム


 新しい週の始まる月曜の朝、目覚めると昨日の快晴がうそのようにしっかりと曇っていました。全天はやや明るい高層雲に覆われていて、西では層積雲が、東では層積雲が疎らになったような積雲がシルエットになって浮かんでいます。これは新たな低気圧がまたしても接近しているため。午後には早くも雨が降り始めました。夜半過ぎには寒冷前線が通過しそうです。
 ところで今日は、桑名市にある小さなプラネタリウムを操作する機会がありました。ミノルタ製の小さな投影機と約50の座席のある施設で、平成22年度中にはなくなってしまうものです。もしかしたら最後の上映会になるかもしれないというなかで、プラネタリウムの機能をひととおりお話しし、実際の星空を疑似体験する学習。ゆったりとした心地よい時間が流れます。そしてドームの空高くに、国立天文台が制作した「MITAKA」というシミュレーションソフトの映像を映しだしました。宇宙船が地球を離陸してだんだんと地球を離れていくのです。地球が小さく見えるようになったころに月が現れ、さらにはなれてゆくと太陽系の各惑星がみえてきます。太陽系を離れるころにオールトの雲があらわれて、やがてアルファケンタウリなどの近くの恒星が視界に登場してきます。このあたりで、ギャラリーの人たちには一つの小さな宇宙観の発見があったようです。やがて、星の集団、銀河の渦巻きの腕、銀河の形が明らかに! 「天の川を外から見る」体験による2つ目の宇宙観の発見です。まだまだ遠ざかるとアンドロメダ銀河などの近傍銀河が視界に入り、やがて宇宙の泡構造へと。このあたりでは、発見というよりも、宇宙の大きさや果てなどについての質問がたくさん飛び交いました。最後は、はるかかなたの宇宙から、逆にどんどん地球に帰っていくように映像を操作すると、誰もが同じことを考えているということをはっきりと感じました。誰もが「宇宙の中の地球」を意識できるようになっているのです! そして、地球に着陸したとき、「ただいま!」という声もあがりました。まさしく、これこそが「宇宙の中の自分」を認識し、感じることのできた瞬間だったのですね。
 (桑名市)

2010/03/15




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