登場人物紹介(9) 藤原仲麻呂紫微中台長官。光明皇后の甥で藤原南家の次男。
藤原不比等が生涯をかけて築いた藤原氏の権勢ですが、「第一話 三笠山」に先立つこと9年前の天然痘の大流行で、藤原四家の当主が相次いで倒れ、政敵橘諸兄の時代を迎えます。
そこで、失地挽回に野望を抱いて登場したのが、藤原氏族の若き俊英、藤原仲麻呂でありました。
紫微中台という、光明皇后の後宮では、長く戸主の上司であったこともあります。「第二話 正倉院」では、政治音痴の戸主は、この上司の巡らす陰謀と、対立派との争いにいやおうなく巻き込まれてしまいます。
光明皇太后と、その娘孝謙天皇とのつながりをフルに活かして政界のハシゴを駆け上り、正一位太政大臣の高みに上り詰めた仲麻呂ですが、策士策に溺れるのことわざ通り、最後は自らの謀の網に絡め取られるようにして滅んでゆきます。
史実ではそこまでの仲麻呂ですが、この物語ではそれから先も、密かに歴史を動かす役を務めることになります。それは……
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