「ボンジョルノ」

先日、1年生の授業で映画を見ました。まるまる見たら約100分の映画だそうなので、90分の授業枠に収りません。だから、授業では約5分だけ、下の場面をお見せしました。カットしすぎですが、それは授業のためです。

イタリア人夫婦のお話です。第二次大戦のロシア戦線で夫が行方不明になります。戦後も行方不明のまま。生死が確認できないのです。それでも夫の生存を信じる妻は、戦後になってロシアに探しに来ます。

場面1
妻が地下鉄の駅から出てくるシーン。はじめは彼女のアップなのですが、カメラがどんどん引いていきます。彼女の周囲に現れるロシアの通行人たち。そして、赤の広場。あ~、モスクワに来ちゃったんだとわかります。レーニン廟にならぶ人々の列。なにより、音楽がすばらしいです。重厚な出だし。たぶん3拍子の2拍子。不安を抱えながら歩く主人公を良く表しています。

場面2
どこかの郊外で、人々に夫の写真を見せて、「この人、知りませんか」と尋ねて歩きまわるシーン。あるおばあさんが、言います。「イタリア人があっちに…」。すると、他のおばあさんたちが道を案内してくれます。はじめは、Пойдём! ですが、主人公が足を進めないでいると、Идём! Идём! になります。

場面3
なんと、夫はロシアの地で、ロシア女性と結婚して、小さな娘さんまでいるのがわかります。夫は仕事中なので、場面にはまだでてきません。でも、娘さんが主人公を見て、"ボンジョルノ" と言うことで、全部わかってしまうのです。なんで夫は戦後ロシアに帰ってこなかったのでしょう。それは映画の後の方で夫が説明します。

拙者は夏になるとこの映画とこの花が見たくなります。授業では泣きたい方にお勧めとお話ししたのですが、号泣ではなくて、じわっとうるうるくる悲しさだと思います。

日常
2008/06/28



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