出産育児一時金の「直接支払」取材結果(畠中 雅子)

先日のブログで、出産育児一時金の「直接支払」について、現場の状況を確認するために、病院に取材に行くと書いた。
そして、実際に取材をしてみると・・・
想像していた以上に、「直接支払」に対応できない病院が存在するのではないか、と感じた。
これは、あくまでも想像ではあるが。

私たちが取材に行った病院は、出産育児一時金の直接支払を100%実施している病院で、事務の方の対応もこれ以上ないほどきちんとしていた。
産院としては、模範的ともいえる病院だった。
本当は名前を書きたいのだが、どのような検索に引っかかるかかわからず、私の意志に反した形で、情報が飛んでしまうのがコワいので、今回は病院名を伏せようと思う。
きちんとした病院だけに、その病院と同じレベルの対応を、小規模の産院でもできるのだろうか、という疑問を強く持った。

妊娠・出産がらみの記事を書く者として、一番心配しているのは、「出産費用は直接病院に支払われるから、準備しなくても大丈夫だわ」と思っていた妊婦さんが、「ウチの病院は直接支払のスタートが遅れますから、まずは保証金を払ってください」と言われることだ。
保証金というのは、入院費の預かり金のようなもので、出産入院だと40万円くらい払わなければならないケースもある。

「10月1日以降の入院なら、出産費用の準備は数万円で大丈夫」と思っていた妊婦さんにとって、いきなり数十万円を払えと言われても・・・準備できないケースも出てくるのではないだろうか。
そのようなケースでは、直接支払(つまり妊婦さんからは42万円を超えた分しか受け取らない)の制度の利用を拒否できないと、厚労省は言っているらしいが、拒否できないことを妊婦さん側が知らなければ意味がない。
資金繰りのために、低金利(1.7%というウワサ)での融資を、病院側におこなうらしいが、担保なしで借りられるわけではないらしく、簡単に解決するようにも思えない。

そのため、来年の3月末までに出産する予定の妊婦さんで、出産費用を準備するのが難しい場合は、「直接支払の制度を利用できますか?」と必ず聞いて欲しい。
制度としてはスタートしているが、病院に対しては6か月の猶予も設けられているため、実施しているか、否かは、病院次第だからである。

畠中 雅子

FPの仕事から
2009/10/10




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