あかねさす紫の花(雪組版)

常々、再演物は古くさくて苦手と言い続けている私ですが、やはり興味はあります。「あかねさす紫の花」もその一つ。ネットで一部見ることはできるのですが、やはり一度は鑑賞しなくてはと思っていました。私の中で、額田女王が似合いそうなのは花ちゃんなので、雪組版をと、時々ネットオークションで捜していました。ちょっと見たいという気持だけなので、予算も低価格。最近、レンタル落ちのビデオが結構出ていて、その中に「あかねさす紫の花」もあり、落札しました。レンタル落ちは画像に問題はないのですが、解説がないのが難点です。

さて、配役は、大海人皇子(=天武天皇)・一路真輝、額田女王・花總まり、中大兄皇子(=天智天皇=大海人皇子の兄)・高嶺ふぶき、天比古(額田王の幼なじみの仏師)・轟悠、中臣鎌足・香寿たつきです。高嶺と轟は役代わりで、ネットで轟の中大兄皇子版を見ることができます。

大化の改新後、皇太子となった中大兄皇子が即位するまで、万葉集の歌で有名な、中大兄皇子、大海人皇子と額田王との三角関係が描かれます。

一路の大海人皇子は誠実な青年、楷書の男役という感じです。これに対し、高嶺の中大兄皇子は、ねっとりとした独特の色気が魅力の男役、政治家で権力者という感じがよく出ています。(轟の中大兄皇子は、同じ権力者でも剛毅な感じ、こちらは硬派の男役です。)どちらの中大兄皇子も大海人皇子の若々しいまっすぐさを引き立てる配役になっています。

額田女王は、大海人皇子との間に十市皇女をもうけながら、中大兄皇子の強引なアプローチにより引き裂かれる、誠実な大海人皇子を愛しながらも、中大兄皇子の力強さに惹かれるという役。中大兄皇子に反発しながらもその力に惹かれてしまうという額田王の心情を説得力を持って描くには、高嶺の中大兄皇子の方が適役かなと思いました。

額田女王の花總、まだまだ若さの勢いという感じの演技ですが、可愛らしい利発な少女と、大人の女性を演じ分けています。大人の女性の方は、背伸びをしている感じがします。

天比古の轟、本人も暗~く仏像を彫っている天比古が好きとスカステ一周年の和央とのトーク番組で言っていましたが、硬い轟の魅力が生きるのは天比古の方だと思いました。

中臣鎌足の香寿、相変わらず渋い上手い演技を見せます。一路以下四人の男役の持ち味と番手で配役すると、香寿はこういう地味な役回りになるのが不遇だなぁと思います。主役を張れる逸材なのに、こういう役を上手く演じられる演技力があるのも、善し悪しだと思うのです。

天比古に心寄せる小月を星奈優里、硬質な大人の女性を演じさせたら一番です。(私の一押しは、仮面のロマネスクのトゥールベル夫人)

和央は白雉の歌手で、銀

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宝塚-雪組
2009/03/13




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