NHK「技研公開2009」リポート(2)講演21日(木)午後から、講演がありました。
今年は海外の講師ではなく、技研職員によるものでした。これが新型インフルエンザによるものなのか、それとも経費削減なのかは知る由もありません。いずれにせよ華のあるゲストがいないので、今年は「研究発表の拡大版」のような雰囲気でした。
ちなみに、昨年まで毎年有償頒布されていた展示資料と予稿集。今年はこれらの冊子は発行されず、代わりにカラープリンターで印刷されたPowerPoint資料が配布されました。
(展示資料は技研公開のWebサイトにてPDF形式で公開されています。でも、これを印刷して持参している人は数名しか見かけなかったです。)
<講演1>
演題「テレビは未来への窓 ~豊かな臨場感をめざして~」
講師 岡野 文男 研究主幹(人間・情報)
「臨場感」を実現するためのアプローチとして「高質感」「空間情報」を挙げていました。
「高質感」についてはスーパーハイビジョンの開発による解像度・ダイナミックレンジ等の情報量増大で、「空間情報」については奥行き感の出せる立体テレビの開発というアプローチを行っているとの事でした。
その「スーパーハイビジョン」「立体テレビ」について、これまでの研究内容と課題、実用化目標について説明がありました。
実用化の時期については、スーパーハイビジョンは2025年頃、立体テレビはそれ以降と説明していましたが、実はその前の技研所長あいさつで「HDTVの開発期間の半分で出来たんだから、実用化はHDTVの半分の7.5年で出来るのではないかと思っている」と言っていたんですね。
この講演のあと、月周回衛星「かぐや」(SELENE)のハイビジョン映像をもとに作成した3D映像の上映がありました。2眼式ハイビジョン3Dの特徴を引き出すため、90度回転した画像となっていました。普通3Dといったら何かが飛び出すのが通常ですが、今回上映された画像は月面に対して地球が奥に写っており、新鮮でした。
<講演2>
演題「スーパーハイビジョンの伝送とWINDS衛星伝送実験の意義」
講師 正源 和義 部長(システム)
スーパーハイビジョンを各キャリアに乗せて伝送する際の課題と研究状況・ビジョンについての説明がありました。
ある意味総花的な説明だったのですが、じゃぁ結局どうしたいの? と突っ込みを入れたくなる講演でした。
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