フランス小話(9) les histoires drôles(9)

(29)   -----  バナナ編  banane -----

それは、地下鉄の中でのことだった。

奥の座席で(注:Cojicoーパリの地下鉄の旧型は、バスの車輌を繋げたように一車輌ごと独立していて、その両端の座席は弧状になっている。)、若者が新聞を読んでいた。でも、驚くことに、彼は耳にバナナを差し込んでいた。

彼の正面には、それなりに上品なご婦人が座っていたのだが、突然我慢できなくなり、その変わった人物に声をかけた。

「すみません、無礼をお許してください。でも、とても知りたいんです。どうして貴方は耳にバナナを入れてるんですか?」

相手は何も答えない。彼女はいらいらして、少し大きな声で同じ質問を繰り返した。しかし若者は、相変わらず新聞を読み続けている。途端、その女性はかっとし、その善良な人物の手から新聞をもぎ取り、わめきたてた。

「どっちなの?貴方が耳にバナナを入れている理由を、私に言ってくれるの、どうなの?」

若者は驚いた目つきで、彼女を見上げた。「何を言ってるんですか?もっと大きな声で言ってください。私が耳にバナナを入れてるのが見えないのですか?」

----- 

La Scène se passe dans le métro. Sur le banc du fond, un gars est en train de lire son journal, mais la chose la plus surprenante, c'est qu'il a une banane enfoncée dans l'oreille.
En face de lui, il y a une dame trés comme il faut, mais au bout d'un moment, n'y tenant plus, elle s'adresse à son étrange voisin:

- Pardon,

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フランス小話 des histoires drôles
2007/07/06




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