詐欺師の対話設計術2005年最初の投稿です。今年もよろしくお願いいたします。
新年早々、ネガティブな話題で恐縮ですが、詐欺が流行っています。オレオレ詐欺(現在は「振り込め詐欺」)の年間被害額は200億円らしいので、もはや一大産業と言っても過言ではありません。これまでにも、マルチ商法、霊感商法、結婚詐欺など様々な手口がニュースを賑わしてきました。
最近、私の知っている複数の人から、ある詐欺の手口を聞きました。(私にとっては新手ですが、実は使い古された手法かもしれません。)被害者は、いずれもマスター1人で店を切り盛りしている小規模な飲食店です。詐欺師と被害者の“対話”はおおよそ以下のようになります。
詐欺師は金銭欲や虚栄心といった人間の“ココロの隙間”につけ込んできますが、この詐欺の上手いところは、適度に「欲」と「同情」の両方を感情を利用している点です。
詐欺師は、まず「宴会を予約」するという商行為を完結しています。これによって、被害者と詐欺師の間には「店と客」の関係が構築されています。そして、この客(詐欺師)は「数万円」レベルの売り上げをもたらしてくれると期待できます。小規模な飲食店にとって、これは結構大切なお客さんです。
そして、この大切なお客さんが目の前でトラブルに見舞われます。
店主は見捨てることも出来ますが、そうすると、この大切なお客さんとの関係にヒビが入る危険があります。もしかすると、お客さんは機嫌を損ねて、予約を取り消してしまうかもしれません。それに、目の前で人が困っていれば、何か手助けをしたいと思うのは、人間の自然な感情です。
普通ならば、そんな時は交通費として千円程度渡すだけだと思いますが、この場合は、「来週の数万円」という“担保”があるように錯覚して、被害者はつい5千
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